2011年8月5日金曜日

庭で感じること

最近、趣味の園芸をよく見る
イケメン男優や若い女性たちが、
おしゃれさを強調して演出する

それは、それでよい



ガーデニングと言えば聞こえがいいが、
実際は、草むしり、花摘み、芝刈り、みずやり、剪定、、、
土と汗と虫さされにまみれ、地道で丹念な作業の積み重ねである
あれこれ手を出すと、混乱してしまうので、手順や準備も必要である

天候や土の様子、草木の勢いなどに、細かな目配りも、必要だ
時節に応じて、プランターを置き換えたり、植え替えや養生もいる
肥料のやりすぎや、なんでも同じような水やりは、いけない
植物の特性になるべく合わせた組み合わせと植え場所、手入れが肝要である


広く庭全体を見渡し、バランスをとり、日照や季節も想像しつつ、配置する
鉢の大きさや根の様子、特性に応じて、土や肥料を細かに調節する
切るところは大胆に、ばっさり風通しを良くする
すっきり剪定すると、勢いよく芽や花がつく

そういえば、祖父も若いころから、菊やつつじなどに精を出していた
生家の庭には、いくつもの植木鉢や、高い庭木があったことを思い出す
物置にある噴霧機、ぶどう棚の木陰、サボテンのあるミニハウス
子ども時分、かなりたのしいアイテム達であった



こうした日本の大地が、放射線物質で汚染されたことは、言いようのない虚無を感じるが、、


季節ごとに、庭は表情を変える
宿根が芽吹くときの、再開の嬉しさは、言い表せない
写真のように、いつもきれいに花が咲いているわけではない
自然には、一期一会の短い瞬間がある

悲しみと恐れを抱きつつも、
私は、やはり、
植物の知識を仕入れ、
想像力を駆使し、
自然かつ魅力的な庭を目指し、
時を忘れ、
「庭」に遊ぶ


空間と時間、

目配りと手加減、

全体と部分、

緻密さと大胆さ、

多様性と生命力、

何より育ち、育てることの静かな実感


あなたにも、遊べる「庭」があることを、こころより願う

0 件のコメント:

コメントを投稿