2013年11月25日月曜日

心理教育・家族教室ネットワーク仙台大会のおさそい 

心理教育・家族教室ネットワーク 第17回研究集会(仙台大会)は、
「はじめよう家族教室 ふかめよう心理教育」を大会テーマに、
平成26年3月7日(金)~8日(土)に、江陽グランドホテルで開催されます。

JNPF FORUM SENDAI 2014.3.7-3.8
大会長
西尾雅明(東北福祉大学総合福祉学部教授・東北福祉大学せんだんホスピタル)
大会URL 
http://jnpf2014.sakura.ne.jp/

わたしは、分科会②を、コーディネートします。
「摂食障害の家族心理教育」
コーディネーター 上原 徹(高崎健康福祉大学健康福祉学部)
プレゼンター 小原千郷(東京女子医大女性生涯健康センター)
指定討論 鈴木廣子(すずきひろこ心理療法研究室)
http://jnpf2014.sakura.ne.jp/program/abstract_uehara.html


楽天の優勝で盛り上がる、仙台で、お会いしましょう

2013年8月17日土曜日

第1回精神障害者スポーツ国際シンポジウム・会議


第1回精神障害者スポーツ国際シンポジウム・会議
The First International Symposium/ meeting for sport movement for people with mental health problems

【開催要綱】

1 開催趣旨
2013年6月現在、精神障害者・精神疾患者が参加できる国際大会は開催されていない。また、精神障害者・精神疾患者のスポーツの国際統括競技団体は存在しない。身体障害や知的障害と比べ、遅れている精神障害者スポーツの国際動向を鑑み、精神障害者・精神疾患者スポーツの国際的に発展させるための情報交換、国際大会の開催、国際ネットワークの構築を図ることを目的とし、国際シンポジウム、会議を開催する。
2 主催
精神障害者スポーツ国際化実行委員会
公益社団法人日本精神保健福祉連盟
公益財団法人日本障害者スポーツ協会
3 共催
日本スポーツ精神医学会 日本ソーシャルフットボール協会 一般社団法人精神障害者地域生活支援とうきょう会議
4 後援(予定)
厚生労働省、文部科学省、東京都、独立行政法人日本スポーツ振興センター、Jリーグ、2020東京オリンピックパラリンピック招致委員会、公益財団法人笹川スポーツ財団、明治学院大学、桐蔭横浜大学、日本文理大学、多文化間精神医学会、日本精神医学会、日本産業カウンセラー協会
5 協賛(予定)
株式会社アドバンテッジリスクマネジメント、榎本クリニック、医療法人静和会浅井病院、日本イーライリリー株式会社
6 日程
2013年10月5日(土) 第1回精神障害者スポーツ国際シンポジウム
11:30 受付
12:00 ~ 17:45
7 参加国(予定)
日本 イタリア デンマーク イギリス ドイツ アルゼンチン ペルー 韓国 (計8ケ国)
8 会場
10月5日 明治学院大学白金キャンパス2号館2階2301教室
9 参加費
1000円(資料代として) ※当日、受付にてお支払いをお願い致します。
10 問い合わせ・申し込み先
精神障害者スポーツ国際化実行委員会 事務局長 田中暢子
桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部 田中暢子研究室内
〒25-8503 横浜市青葉区鉄町1614

2013年8月15日木曜日

World Congress of Asian Psychiatry

WCAP 2013 バンコクにて、演題発表
http://www.wcap2013.com/web/images/files/wcap2013_v.1.1.8.aug.pdf

Bipolarity in Youths: a Cross-Sectional Investigation Using a Structured Interview and a Brief Self-Rating Questionnaire in a Japanese University
TORU UEHARA, Yoko Ishige, Masashi Suda, Kihachi Oshima

来週、猛暑の日本を離れ、熱帯のタイへ

約1年ぶりの海外渡航、数えきれない旅立ちの経験をもってしても、
若き頃と違い、かえって若干の緊張感がたかまる

確か1991年、ネパールを訪れた際、帰路にトランジットした
ホテル1泊だけの物足りなさと、ものすごい渋滞の記憶

時経て、大大都会に変貌し、エントロピーあふれる、バンコク

ちなみにアジア地区の国際学会は、相応の刺激に溢れている



2013年8月5日月曜日

最近および今後の発表論文の御案内


  • 日本精神科病院協会雑誌 摂食障害の疾病教育 V32N6, 2013

  • 新入生に対する摂食障害スクリーニングと早期対応の試み Campus Health 50(1), p519-521, 2013

  • 日本臨床スポーツ医学会 パネルディスカッション2:女性アスリート3 主徴の解決策を検証する 2.摂食障害について―ミニマム心理教育、21巻3号、2013 http://www.rinspo.jp/academic_book.html

2013年7月25日木曜日

社会復帰・社会参加のための薬物・心理社会的治療研究会 ご案内

PPST研究会(社会復帰・社会参加のための薬物・心理社会的治療研究会)
2013年全国セミナーの御案内

下記の要領にてPPST研究会全国セミナーを開催致します。今回は、精神疾患とその治療についての第一人者である笠井清澄先生、井上新平先生をお招きし、精神科治療のあるべき姿と今後の展望を統合失調症を中心に御講演いただきます。得難い機会ですので、ご多忙の折とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご臨席賜りますようお願い申し上げます。

「薬物・心理社会的治療の最前線 - 統合失調症を中心に」

スピーカー
1)西園昌久先生 (心理社会的精神医学研究所、PPST研究会理事長) 「PPST研究会の目指 すもの」

2)笠井清登先生 (東京大学医学部精神医学教室) 「統合失調症の最新の生物学的理解と薬物療法」

3)井上新平先生 (福島県立医科大学会津医療センター精神医学講座) 「統合失調症の心理社会的治療のスタンダード」

指定討論  後藤雅博先生 (恵生会 南浜病院) 「PPSTを身近な臨床現場で」  

日時 2013年9月13日(金) 午後7時から9時

会場 東京大学 山上会館 大会議室 東京都文京区本郷7丁目3−1  

会費 1,000円 (会場にて軽食のご用意がございます。)

主催: 社会復帰・社会参加のための薬物・心理社会的治療研究会
( PPST研究会:Pharmaco-Psycho Social Treatment、会長:西園昌久)

2013年7月1日月曜日

共感力 ふたたび

MH通信より

共感力について

お送りします



「メンタルヘルス通信」No.8(2010年5月)
“カウンセリング・マインド 3つの理 ― 共感力”

前回から、日常の学生相談場面で心に留めておきたい姿勢を、3つの視点で考え直しています。


今回は、“共感力”


その学生さんは、自信を喪失しているようでした。

「自分は他人と比べて要領が悪く、周りとうまくいかない。
一人でこつこつやっているだけでは、意味がない。
自分は、駄目な人間ではないだろうか?」

一方で、担当教官は、こう思います。

これまで、それなりにがんばってきた学生さん。
おとなしいタイプで、リーダー的にふるまうことはない。
しかし、言われたことをきちんとやる。
そんなに卑下する理由は、特別ないのに。
自分自身に、多くを望みすぎていないだろうか。
完璧にすべてを兼ね備える必要もない。
無理しなくてもいいじゃないか?
そんなことを、伝えたいのですが。


悩みを聞くとき、私たちの中には、さまざまな思いや、気持ちがわきあがります。
それぞれの人生経験から、たとえば、

「そんな自分でも、いいじゃないか」

こんな言葉をかけたくなる時も、あるかもしれません。

この学生さんの「理想」や「自尊」をかいま見た時、私たちの中にどういう思いが、うかぶでしょうか。

たとえば、「自分らしくあろうとしない君?」、、、

その一方で、「自分自身を認められないつらさ」に、共感できるでしょうか?

「共感」、簡単なようで、とても難しい。

共感は、「かわいそう」、という情けや憐れみとは、違うようです。
たしかに、私たちが同情で接しられたら、
「同情されるのはいや、だから人には話したくない」
と思うでしょう。

共感は、ただ一緒に嘆き悲しむこととも違う、といわれます。
メディアがしばしば扱う、
泣ける本、泣ける映画といった、
安易な感情の吐露とも、違うでしょう。


「共感とは、その姿がまさに自分の人生であったかもしれないという、切実な思い。
自分の人生であるならば、その体験を単なる一つの言葉でかたづけられたくはない、という強い思いに立った姿勢」(多摩大学大学院教授、田坂広志 氏)


まず、私自身の中にわきあがる思いを、受け止めることが必要だと、
「共感の作業」をとおして、痛感しています。


さて、学生さんたちは、教職員の方々や同世代の人々とのかかわりの中で、こうした問題や葛藤を自分自身で見つめ、成長していくのでしょう。

次回は、葛藤を止揚する力について、考えてみます。

2013年5月30日木曜日

想像力 ふたたび

メンタルヘルス通信で、

「カウンセリング・マインド 3つの理」

について、語りました。



相談されたとき、どう処したらよいのか?




そもそも傾聴とは、何か?、




答えのない問いに、どう向き合うか?




まずは、想像力、について。









「メンタルヘルス通信」No.7(2010年4月)
“カウンセリング・マインド 3つの理”

今回、日常の学生相談場面で、心に留めておきたい姿勢を、考え直してみました。
3つの視点で、語ってみたいと思います。

想像力、共感力、そして、止揚力。

今回は、想像力について。

「ある学生が、悩みを抱えているようです。
なんとなく、元気がなさそうです。
研究のテーマが、あまり進んでいません。
周りの人とも、あまりかかわろうとしません。
意見を聞きに来るわけでもありません。
時々休んだりもします。
どうしたらよいのだろうか。
大学生だから、自主性に任せたい。
はげましたら、元気がでるかもしれない。
今の学生は、ちょっとしたことで傷つきやすいようだ。
専門家に任せてしまう方が、安心だろうか。
ちょっと、カウンセリングでもうけてみたらどう?
そう言ってみようか」

こうした時、役に立ちそうなマニュアルが、冊子などで紹介されています。
でも、実際にそれで良いのか、迷います。

この学生は、どんな人柄だろうか
どんな状況にあり、どんな気持ちなのか
なやみを人に打ち明けたいか、それとも弱音を見せたくないだろうか

明らかなのは、わたしたちが感じる、
「この学生は何か悩みを抱えているかもしれない」、という感覚。

自分が、もし同じような立場に置かれたら、どうしてほしいだろうか。

たとえば、家族のことで懸念があり、いつも心配で頭から離れない。
そんなときに、「まあ、元気を出して」という言葉の伝えること。

アルバイト先の人間関係で悩んでいる、経済事情もありやめるわけにはいかない、学校に身が入らないこともある。
「大学生だから、自分で判断できるのではないか」という言葉で伝わること。

研究テーマのことで納得がいかない、かといって忙しい教官に、初歩的なことを聞くのもはばかられる、自分からあれこれ切り出すのが得意ではない。そもそも自分から相談に行けるような性格なら、悩まないかもしれない。
「カウンセリングでも行ってみたら?」という言葉が伝えること。

相手の立場だったら、自分はどうしてほしいか、どうされたくないか、そもそも誰に何を伝えたいか、伝えたくないか。

自分はその人にとって、どういう存在だろうか。

想像力、それが、いろいろなヒントを、与えてくれる気がします。

何もいわないで、ただ見守ること、それが最大の助けになる時も、ある。

こちらから積極的に声をかけることが、解決の糸口となる場合も、ある。

カウンセリングを受けてみたら?という言葉に、どんなメッセージが伝わるか?

「あなたのことを心配している、私も含めて相談できる人がいる、私たちも一緒に考えてみよう」、こうした善意のはずです。
時に、「わたしには話を聞く時間がない」「わたしの役割ではない」「あなたの問題は手に負えない」というメッセージが、伝わってしまう場合もあるようです。

ことばかけは、難しい、いつもそう感じます。

こんな時、共感力、が役に立つのかもしれません。

次回、共感力について、考えてみます。

2013年5月7日火曜日

公益法人となるために

表題のメールを、福田正人先生から、MLを通じていただきました

自分の言葉でうまく語れぬゆえ、趣旨をそのまま転載いたします

****************

心ある精神科医の皆さま



 今月後半に、福岡で日本精神神経学会の総会が開催されます。学会は今年から、公益社団法人となりました。これまでは、そのための法的な基準を満たすよう体制を整備することを優先せざるを得ませんでした。これからは、公益社団法人に相応しい学会となっていくことが求められます。


 公益法人の法的な条件は、「不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与する公益目的事業比率が50%以上」であることです。この条件を、
★「学会員の利益以上に当事者・家族を始めとする国民の役に立つことを優先させる」★
という意味に解釈できるようになりたいと希望しています。


 どうしても自分の利益を優先させてしまう時に、目を覚まさせてくれることが学会の役割であってほしいと思います。そういう学会であってこそ、専門家集団として社会から信頼を得ることができます。公益法人の準備の過程で、こうしたテーマをとりあげる余裕がなかったのは残念でした。


 このような議論が心ある精神科医のなかで広がり、学会を動かしていくことを願っています。ご賛同いただける方は、このメールの趣旨をご自身の言葉で身近な精神科医にお伝えいただけますと幸いです。

****************  

2013年4月5日金曜日

メンタルヘルス通信より、ふたたび

4年前に前職ではじめた、メンタルヘルス通信。

大学キャンパスで、学生さん方の健康を支援する、ささやかな情報発信のこころみ。

新たなキャンパスにご縁をいただいたこの春、その一部を、
少しづつ転載していきたいと思います。


************************
さて、問題のない、悩みのない学生生活、それは本当の意味で、よいことなのでしょうか?


私たちは、困ったり、行き詰まったことない人生から、何を学ぶでしょうか。

未熟な私は、挫折や失敗のとき、先輩からかけてもらった言葉、出会った書物、感じ入った映画などから、成長のチャンスをいただいたように思います。


青年期は自立や対人関係をめぐって、様々な悩みを抱えることが多い時期です。

景気後退による就職難、世の中のパラダイム変化などを背景に、矛盾に出会う。

大学生活で、自分自身を見つめ、自分の方向性に戸惑い、時に挫折し、少し寄り道し、ちょっと無駄な時間を過ごすかもしれません。


「問題や悩み」は、きっと大切な成長の糧なのでしょう。

こうしたテーマを、学生みなさんが肯定的な礎としていけるよう、時にガイドし、時に見守り、時にぶつかる壁となる諸先輩に出会えたら。

それは、とてもよい学生生活といえるのではないでしょうか。

(次号に続く)

2013年3月6日水曜日

ドキュメンタリー映画『サバイビング・プログレス - 進歩の罠』

5万年もの間、人類の頭脳はアップグレードされていない。それに
もかかわらず同じ頭脳をオペレーションシステムとして、21世紀
に私たち人類が直面する難解な問題解決を図ろうとしている。人口
増、大量消費社会や地球環境破壊など、問題は深刻さを増すばかり
だ。問題解決のために生物化学や宇宙開発という進歩への挑戦が試
みられるなか、ベストセラー作家で『暴走する文明「進歩の罠」に
落ちた人類のゆくえ』の著者ロナルド・ライトは、目先の利益のた
めに将来を犠牲にする「進歩の罠」によってこれまでの文明が繰り
返し破壊されてきたことを指摘し、現在、人類が文明の崩壊の瀬戸
際にあると警告する。ライトがナビゲーターとなり、コリン・ビー
ヴァン(『地球にやさしい生活』)、ジェーン・グッドール(霊長
類学者)、スティーブン・ホーキンス(理論物理学者)、デヴィッ
ド・スズキ(遺伝学者/活動家)、サイモン・ジョンソン(前IM
Fチーフエコノミスト)たちと人類の未来を考察する。製作総指揮
にアカデミー賞受賞監督のマーティン・スコセッシ、『ザ・コーポ
レーション』監督のマーク・アクバーを迎えて、壮大なスケールと
圧倒的な映像表現で人類の進歩史を描き、21世紀を生きる私たち
に警鐘を鳴らす渾身のドキュメンタリー。

<<トロント国際映画祭2011 バンクーバー国際映画祭2011 
 アムステルダム国際映画祭2011 ほか>>

 監督:マチュー・ロイ 共同監督:ハロルド・クルックス
 出演:マーガレット・アトウッド、コリン・ビーヴァン、
    ジェーン・グッドール、スティーブン・ホーキンス、
    デヴィッド・スズキ、ロナルド・ライトほか
 86分/カラー/英語/カナダ/2011年
 配給:ユナイテッドピープル
 Web: http://survivingprogress.net/