2010年2月3日水曜日

所属学生の診療は、附属病院で特別扱いするべきか?

久しぶりに、憤り、怒りが込み上げてきた。
それは、想像力が欠如し、倫理を置き忘れた、象牙の塔に居る人々に。

けがをした人々を運ぶ船に、乗るスペースは限られている。
一人ひとりの船頭は、必死に櫓をこいでいる。
早くしろ、私を乗せろ、どうしてもっと舟がないのだ!

足首をけがした青年は、付き添う偉い人の一言で、順番をくりあげ、舟に乗る。
「この子に何かあったらどうするのだ」、という論理により。
しかし、船を待つ人々の多くは、毎晩手を切り、複雑な病を抱え、中には子供やお年寄りもいる。
青年は、予約を待てないほどのけがなのか?
ほかの船着き場に、導いてやれないのか?
それまで持ちこたえられないのは、お偉いさんの不安や恐怖のせい?責任回避?

舟は、そこに住むみんなのためにつくられた、数少ない場所。
間違っても、船会社に勤める人を優遇しないはず。

どこかの国の、医療崩壊に似た姿。
こうして、善意と常識を持つ船乗りは、罵倒され、疲労困憊し、どこかの陸地に去っていく。

0 件のコメント:

コメントを投稿