2012年7月9日月曜日

障害支援という名の「一つ目」

今日、表記をめぐる会議に、出た

わからないものは、「障害」と規定される、こわさ

スティグマをめぐる、違和感

障害が障碍として成立してしまう、

そのことにこそ、根本の議論があるのに、、、


語っても伝わらない、無力感


立ち位置の、相違


体験の、隔絶


これはまさしく、

マジョリティーとしての、意識、そして、マイノリティーの、あがき

おそろしくも、虚しいが、、、これは、現実であるのも確か

メンタルとか、精神科とか、なんでも平易にレッテルづけされうる、この社会は、、、



田坂氏の、言説によりどころを求めた
http://www.hiroshitasaka.jp/tayori/tokusen23.pdf



田坂広志 風の便り 特選 第23便


「一つ目国」の悲劇



ある旅人が、旅の途中で道を見失い、
不思議な国に迷い込んでしまいました。

その国は、一つ目人間の国だったのです。

その国の住人は、誰もが、目が一つしかない人々であり、
旅人のように目が二つある人間は、
一人もいなかったのです。

その国に迷い込んだ当初、
旅人は、変わった風貌の住人を見て驚き、
そして、しばらくは、
彼らを不思議に思って眺めていました。

しかし、その国で過ごすうちに、
旅人は、だんだん孤独になってきました。

自分だけが二つの目を持つことが
異常なことのように思われてきたのです。

そして、その孤独のあまり、
ついに、その旅人は、
自ら、片方の目をつぶし、一つ目になったのです。


この旅人の悲劇は、決して、
遠い彼方の国の物語ではありません。

なぜなら、
我々も、しばしば、
この旅人のように、
自ら、片方の目をつぶそうと考えてしまうからです。


自分自身であることの孤独。

そのことに、耐えられず、
自分自身であることを
やめようと考えてしまうのです。



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