2014年3月20日木曜日

年度末、閑話休題 2014

久しぶりに、趣味のお話し

今回は、音楽

最近アナログレコードを、デジタル音源に移し替えている
便利なプレーヤーが、DENONなどから細々と販売されている
30年以上前に買った、大切なLP、結構楽しい
改めて聞いて、再評価したアルバムをいくつか


「George Harrison」 by George Harrison (1979、ワーナーパイオニア)
名前をタイトルにした、温かいアルバム。当時はディスコやパンク、アダルトコンテンポラリー全盛時代で、ジョージの久々のLPにもかかわらず、あまりヒットに至らなかったことを思い出す。ビートルズ解散直後からの、エキセントリックな活動のインパクトが大きかったせいか。後日談として、スコッセッシ監督のドキュメンタリー映画によれば、70年代初頭は、かなりドラッグにはまっていたようだ。刺激的な芸術性とモラルの安定性は、なかなかに相いれないのだろうか。このアルバム制作時は、私生活も落ち着き、長男が誕生、邦題にあるごとく、「慈愛」に満ちたメッセージと穏やかな曲調が、中高年の心をくすぐる。LPの解説、これも慈愛に満ちた湯川れい子氏のコメントが懐かしい。1曲目から、最近よく聞きこんでいるlove comes to everyone、スティーブウインウッドのシンセが、のちの彼の名盤アークオブダイバーを予感させるし、クラプトンのギターも、やはりしっくりする。彼らは、本当に見事なパートナー同志だったことが、音から実感する。ちなみにhere comes a moonとか blow awayなどの名品が並んでいる。ゲーリーライトとの共作もある。


「Fool in Love with You」 by Jim Photoglo
AORリアルタイム世代なので、どのアーチストや曲にも、それなりの思い入れがあるが、この80年代初頭にでたアルバムは、曲や演奏が素晴らしい。彼はベーシストなのだが、ボーカルに味があるし景色がある。芸名か本名かわからぬが、作品がフォトグラフィックなアーチストだ。LPによくありがちな、外した曲がない、どれをとっても良いレベルにある。おそらくバックグラウンドはウエストコーストロックンロールだろうが、この時代特有のしゃれたアレンジが嫌味でない。そういえば、早逝したDan ForgelbergのDVDで、live memberとしてベースとコーラスを担当していた。両名の、ピュアな精神性に、すごく共鳴するのである。



Switch's albums form 1978 to 1984 (including reaching for tomorrow, this is my dream, and V)
マイナーなグループなので、知る人は少なかろう。当時R&Bというかソウルというか、ブラコンとかいわれる黒人バンドが、たくさんチャートをにぎわした。兄弟いとこ中心のバンドで、あとからデバージでブレイクする、兄貴分にあたる。結構生かしたサウンドで、スピード感やアレンジ、演奏のうまさ、コーラスワーク、気に入って輸入盤を買っていた。邦版が出たのは、たしか7枚目からだ。中心メンバーのボビーが、繊細で美しいメロディーを奏で、他それぞれが多彩な音楽的才能を有して、ジェームスイングラムのいとこなどもおり、飽きさせない多様な魅力が詰まったLPだった。残念なことに、ボビーはどうも依存症で早逝し、残りのメンバーが、Oliver Scottと Lonnie Simmonsのレーベル(GAPバンドで有名)から、ソフトメローファンクに移行したラストアルバムを残した。ちなみに、この時代のLPは、どれもジャケットデザインが個性的で、スイッチも、東京の輸入番店でつい惹かれて買ってしまったのが出会いだ(らしき惑星が、光をあびて、SFのように映っていた)。

とりあえずこのくらいで、また別の機会に。

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