2009年12月2日水曜日

切池班での、深い洞察に共感

諸先輩の心に響く討議、1つ1つが深いものだった。
切池班でなければ、このような体験はできなかったろう。

たとえば、渡邊先生の
「摂食障害を見つめることは、次世代の精神保健の重大テーマ。子育てに大きな障壁を抱える母たち、じつは思春期にダイエットや予備軍が存在する。虐待や、養育放棄、子供のうつ、産じょく期うつ、そもそも未成年のダイエットは法律で禁ずべきである!」
大変に、重い指摘。

そのほか、切池先生の人間味あふれた回復論など、
さまざまな著名な先生方が、忌憚なき言葉を語られた。

こうした場を共有することが、摂食障害の臨床・研究に携わっているものにとって、大きな魅力であり、報酬になるのではないか。
若手中堅の精神科・心身科医師、身体科救急科の先生、医療機関、開業医、それぞれにとって、摂食障害臨床の肯定的体験や、うまくいった連携体験が、今こそ必要なのではないか。
「たちさり」や「アレルギー」さらに「ボールの回しあい」を変える、手立てになるのではないか。
性善説かもしれませんが、医療関係者の多くは、なんとかしてあげたいという気持ちを多く持つ方々、身体科の先生方も、難しいケースに果敢に取り組む精神をお持ちだろう。
金や名誉以上に、ケースのナラティブに気づくことで、医師・研究者として成長できることは、摂食障害のみならず、難しい障害や病にかかわるが故の醍醐味。
これを伝え共有することが、さまざまなシステム作り、行政への陳情などと同レベルで、共感されていってほしい、そう感じた。

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