2009年12月7日月曜日

ギャッべを買う


イランの砂漠に暮らす遊牧民族カシュガイ族の女性達が、羊毛で織る草木染の絨毯を、ギャッベと呼ぶ。自然で染めた手紡ぎのウールで、暮らしの中にある風景を、アドリブで織り込んでいく。素朴な自然の色、デザインがなにより良い雰囲気。「ギャッベ」とは、「粗い」という意味があり、ペルシャ絨毯と比べると粗く、毛足も長く厚い。遊牧民のテント生活の暑さや寒さ、固い土の床から、人々を守ってきた。羊毛100%なので、夏には暑そうだが、羊毛自体が呼吸しており、キューティクルが開いたり閉じたりして、毛の中の水分を一定に保とうとする。夏にはひんやりとした肌触り、冬には保温のためふんわりと暖か。特にアマレと呼ばれるタイプは、織りの密度が高く、毛足が短めにカットしてある。薄く、しなやかで軽いため扱い易く、織りの密度が高いので繊細な模様を表現する。光沢があるので高級感があり、肌触りも滑らか。当然制作には通常のギャッベよりも時間も手間もかかり、毛糸や染料の量も増えるので高価。お店の人いわく、一生モノ、1日でも長く触れていたいのなら、今すぐ手に入れたい。使えば使いこむほど、色合いも、味も出るという。その割に、使い勝手がよい。ついつい1枚買ってしまった。(写真はHPから拾った見本)

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