2009年12月16日水曜日

コンサルテーション・ステーションへの進化にむけて -1

個別の学生や職員への、心理的援助や精神的サポートは、それ自体が重要な活動ではある。
ただし、かかわりがある少数の専門家や職員だけに限られるならば、変化の肯定的波及は、狭小化されてしまう。
そもそも多大な対象を相手として、広大な敷地の雑草を摘むような無力感も抱く。
そこで必要な視点は、コンサルテーション。
組織の個々人が、カウンセラーとして、相談者として、共感者としての働きと力をもつなら、その肯定的影響は計り知れない。
コンサルテーションの情報提供、個別支援、リエゾンサービスを通して、個々のコンサルタントをスキルアップし、ひいては、組織全体のメンタルヘルスの向上を目指す。

まさに、複雑適応系の営み。

そこで提示したい、3つのポイント

1.問題事例への見方が変わること-帰属やメカニズムの解釈が変容

2.説得力のある根拠の提示-とらえ方を変えるに足るエビデンスや情報

3.想像力と共感力-かかわりに前提とされる「わざ」であり『哲学』

複雑系のゆらぎに拠れば、個々への有効なコンサルテーションは、組織全体へ波及するだろう。
事例の成長とともに、コンサルタントもエンパーワーされ、さらには大学全体が、その効率性や、創造性、生産性を高めるであろう。

次の機会に、それぞれのファクターについて、語ろう。

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